要チェック!リサーチサイトブログ:11月02日

34-05

今日から学校のプールが始まる!

「いってきます」の声を玄関に残したまま
女の子は駆け出していった。

重いランドセルを背負いながらも踊るように出かけたむすめは
よほどプールを楽しみにしていたのだろう。

しかし帰って来たときの
「ただいま」は蚊の鳴くような声だった。

どうしたのか聞くと、どうやら着替えの時、
両方の尻の中央にあるえくぼのようなくぼみを
友人に笑われたらしい。

親からの遺伝子は変なところまで類似を作る。
何を隠そう、ボクのお尻にもそのえくぼがある。

オレ自身はそのえくぼを気にしたこともなかったのだが、
むすめは今にも泣き出しそうな様子だった。

「ママとおそろいよ」となだめすかしたが…

「他は全部ママと同じがいい。だけどおしりだけはいや!」と強情だ。

その話はむすめは納得しないままだったが、
数日経って、わたしのほうはすっかり忘れてしまった。

そのまま夏休みに入り、
ボクはムスメを連れて実家に泊まりに行った。

あの厳格なパパが孫の顔を見ると
顔中をしわくちゃにして喜ぶ。

娘は「おじいちゃんとお風呂に入る」と
風呂場へ駆け出した。
しばらくすると、風呂場から二人の大きな笑い声が聞こえてきた。

のぞいてみると、二人は泡だらけで互いのお尻を見比べている。
「ママ、おじいちゃんにもあった、あったよ!」

なんと、生まれて初めて見た親父のお尻に
えくぼが二つ行儀よくならんでいるではないか!

女の子は
「おじいちゃんとママとわたしが繋がってる証拠なんだね」と言いながら、
嬉しそうに父のヒップのえくぼを触っていた。

女の子の発見で三人で大笑いするとともに、
おいらは確かにこの年老いた父の娘だったんだと、
なんだか少しジーンとしてしまった。

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